2011年02月24日

「透明」/ 古内東子。

古内東子の新しいアルバムを買ってきて聴いています。
昔から大好きで、全てのアルバムを持っています。

私にとっては、「詞の教科書」のようなものなんです。

今、なかなかゆっくり聴いている時間が無いのですが
無理矢理、寝る時間削って(笑)、ヘッドフォンで聴いていたら…。

涙ぼろぼろ…。

今恋愛をしている人、
恋愛をしていた人、
いろんな人の全ての恋愛に、すーっと入ってくる
ツボを刺激される、曲が、
1曲は入っているだろう…と思うような、アルバムでした。

今回のアルバムは、とてもシンプルなサウンドです。
前回の「PURPLE」を始めとする、生ブラスばりばりなサウンドも
とても好きなのですが
今回は一切ブラスなし。ベースとギターをミュージシャンが。
打ち込みと全ての鍵盤を古内本人が。
作詞作曲は当然ながらですが、編曲も全て古内本人が。
というとてもシンプルな作りです。

悪く言えば「つまらない」かもしれないですが
私は、聴いてみて
シンプルゆえに、詞やメロディの良さが際立つアルバムだなぁと思いました。

私は「君がわかるから」という楽曲がツボで…。
まるで、今の自分の気持ちを書いてくれたんじゃないかと思うほどの
リンクした歌詞に、涙が止まりませんでした。

この方の詞の世界観というのは
ひとことめ、普通に始まっておいて
ふたことめで、はっとさせるような「その恋の状況」を上手く説明するんです。

例えば「別れた彼をいつまでも思っている状況」や
「私は君のことが好きなのに、君の好きな人には好きな人がいる」や
「いつも想ってくれてるのは知ってる、でも君のこと友達としてしか思えない」や
「長く付き合っているからこその、慣れた喧嘩」や…。

状況設定が、すごく細やかで
だからこそ、誰しもの恋愛にフィットする。
同じ「好き」でも、いろんな恋がベースになってる。

古内東子、本当に素晴らしいです…。


大切なアルバムがまた一枚増えました。
大事に大事に聴こうと思います。


昔は二人称を「あなた」と表現していたのに
最近の古内は「君」と表現することが多いです。
勝手に…年下の男性と付き合ってるからかなー…なんて想像してみたり(笑)。
いいなー…。ぐへ。





今日の私のBGM。古内東子「透明」。

posted by ちぃ at 00:00| 音楽と仕事