披露宴が始まった。
新郎の友人として、
純粋に披露宴に出席して、二人の美しい姿を見ていたかったなぁ
という気持ちと、
演奏を依頼された音楽人として、
司会の方の進行に合わせて、BGMを管理するために
集中しなければ、という気持ちとが、
ごちゃ混ぜになる。
進行状況に合わせて、
用意してきた曲を、途中でフェードアウトさせたり、
逆に、付け足して時間を調整したり、
今はこの曲の雰囲気じゃないなって場面では曲を変えたり、
急遽JamloMaTiK持ち味の“即興”で、曲を作ったり。
客観的にみて、JamloMaTiKが
どんな風に、結婚披露宴という場面を演出出来ていたのか、
そして、新郎新婦に喜んでいただけたのか、
わからないけど
演奏していて思ったのは、
「唯一無二の結婚披露宴」だいうこと。
JamloMaTiKの演奏に「こないだと同じ」は無い。
今日演奏したものを、明日演奏することは出来ない。
それが、JamloMaTiK。
「Can You Celebrate?」も「てんとう虫のサンバ」もなし。
変なJamloMaTiKっていうバンドが演奏していて…
なんていう、ちょっと“変わった”結婚披露宴だったことは、
間違いない。
でも、それがすごく先輩っぽい。
私も、ご親族になったかのような気持ちで、
横からそっと見守らせてもらったよ。
先輩があまりにいつも通りで、笑ったよ。
時々目が合っては、にっこり笑ってくれて、
それが、出会った頃と1mmも変わってない。
先輩はいつも、私に優しく笑いかけてくれた。
好きな人が出来たと、相談したこともあった。
いつだって、嫌な顔ひとつせず聞いてくれた。
そして、味方でいてくれた。
早く楽器上手くなりたいと、毎日朝練する私の横で
先輩はトロンボーンを吹いてた。
いつも頑張れと言ってくれた。
今、先輩は「頑張れ」という言葉を言わずに、
一番うれしい形で「頑張れ」を送り続けてくれてる。
ただ黙って、応援し続けてくれてる。
その優しさは、誰も勝てないよ。
突然ライブを見に来て、私をびっくりさせる。
ステージの上から先輩を見つけて、はっとする私に、
にっこり笑いかける。
そう、その笑顔。
その笑顔が、私は大好きだよ。
かわいい奥さんをもらって、きっとこれからはもっともっと
素敵な笑顔でいられるね。
幸せになってね。
ずっとずっとその優しさで、奥さんを守ってあげてね。
呼んでくれて、ありがとう。
今日の私のBGM。
新郎のトロンボーンと新婦のユーフォニウム。
2009年06月27日
先輩の結婚式その2。
posted by ちぃ at 23:59| 日記