2022年09月26日

母のおはぎ。

お彼岸の話。

5年ぶりくらいに、祖父のお墓参りと
祖母の家に行く予定を立てていた所に、
前日深夜になって実の発熱(ヘルパンギーナ)があり
行けなくなりました。

祖母と伯母には、申し訳ないことをしました。
父と母、弟も一緒に行く予定でした。

その日に合わせて、母は
お彼岸恒例のおはぎを作ってくれていました。
仕事も忙しく、毎日あちこち体調が悪いと言っている中
思いを込めて作ってくれたおはぎを、
お墓参りに行けなくなってしまった我が家にも
届けてくれました。

母のおはぎは、甘さ控えめで
小豆のつぶつぶをなるべく潰してあって
母の手の大きさに沿った小さめサイズです。

私は子どもの頃あんこが苦手でしたが
この母のおはぎだけは好きで、よく食べました。

母が作ってくれるうちは私は作らんぞ、と思って
私は自分で一度もおはぎを作ったことがありません。
だってその方がおいしいからね。

今回のおはぎは
あんこの甘さや固さ、もち米の炊き具合
とっても良い塩梅で、特別おいしく感じました。

実が高熱で寝込んで、私も具合が悪くなって
私は少し回復したので、おはぎ食べようと思って
夜、もぐもぐと食べていたら、泣けてきました。
…お墓参り行きたかったな
…おばあちゃんに会いたかったな
…なんでこのタイミングで熱出しちゃったのかな
…実が一番大変な時に、私まで具合悪くなって情けない
…栞は1日いい子にしててくれたなぁ
…おいしいな、おはぎ。

母の思いが込められていたからか
祖父がそばに居てくれたのか
涙がぽろぽろ流れてきました。
でも食べて、元気が出ました。

祖父と一緒に食べているような
そんな気持ちになりました。
「ちぃたん」って私を呼ぶ声が聞こえたような気がしました。


お母さん、またお彼岸にはよろしくね。
またひとつ、母のおはぎの思い出が増えました。



posted by ちぃ at 10:50| 日記