2022年09月04日

ケトン性低血糖。

8月22日のこと。

実がケトン性低血糖症で、入院しました。
1泊だけで回復し、退院後はすっかり元気、
その後もあの日が嘘だったかのように、元気です。

その記録を。

朝起きて麦茶を一口飲んでから、また寝てしまい
その後、気持ち悪いと言い嘔吐。
具合が悪い時には
麦茶よりリンゴジュース(100%果汁ではなく、加糖ジュース)を飲ませた方がいいと
一年前の低血糖になった時がよぎり、飲ませる。
それもまた、嘔吐。
汗をかいているが、熱はなし。
そして、またコテっと寝てしまう。

それを3〜4回繰り返す。
胃腸炎の時の、お腹が空っぽでも無理矢理胃液が出る
強烈な吐き気、というものとは…なんか違う気が。

嫌な予感がして、午前中の診療が終わる前にと
最寄りの小児科まで、抱っこで連れて行く。
この時点では、立つことが出来ず座るのが精一杯。
待合室で待つ間に座っていられなくなり
ぐったりしてきた。また少しだけ嘔吐。

1年前にも低血糖で救急にかかっていて
その時の様子と似ていると、先生に話すと、
様子を見て素早く判断してくださり
大きい病院に行きましょうと。
「お母さん、今日はここまで車で来てる?」
『いいえ、歩いてきました』
と答えたら、すぐに救急車を呼んでくれた。

えっ、救急車!!
人生初めての救急車、子どもを乗せることになるなんて…。

常日頃から、このコロナで大変な時期に
救急車のお世話になることのないよう、気をつけよう
そう思っていたのに、本当に申し訳ない。
救急隊員の方に、そうお伝えしました。

救急車の中では、実落ち着いていて
吐くことはなく、自分の名前も言えてた。
でもやはりぐったりはしていて
胃腸炎なのか低血糖なのか、難しいね、とのお話。
そして、さっきまで熱がなかったのに
車内で測ったら38℃近くあって!!
そうなると発熱外来になってしまうので、待つかもと…。

病院に着いてから、救急車で少し待ち
やっと通されたのは「コロナかもしれない人用の部屋」。
コロナの検査結果が分かるまでは、この部屋に
いないとならない。

全身フル装備の小児科医が来てくれて、いろんな検査を。
低血糖の数値としては、ギリギリアウト程度で
そこまで酷くないとのこと。
だけど、ケトン体がかなり増えているとのことで
そのせいで吐き気があったのかもね、との診断。
すぐに点滴を開始。
寝てしまう実。
パッと起きて元気な声で少ししゃべったりするように。
でもまたやはり、寝てしまう。

ちなみに、コロナは陰性。
発熱時には必要な検査とはいえ、お鼻は痛そうだった。
でもハッキリ陰性と結果が出て、とりあえず良かった。

点滴が3パック目に入った頃だったかな。
「入院した方が安心かもしれません」とのこと。
ケトン体の数値がなかなか良くならなくて
家に帰ってもまだぐったり、吐く、の繰り返しに
なってしまうかと、と。

えっ・・・入院・・・!!?
当然、親は付き添いできま・・・せんよね??
はい、わかりました・・・

その頃、顔色はだいぶ良くなってきていた。
点滴の管が手首についていて
カマボコ板みたいので固定されているのを、嫌がり
「どうしてこれをとってくれないの!!」
と怒って泣き、おぉ、少し元気が出てきたか・・・
でもごめんね、これは元気になるお薬なんだよ
取ることはできないの・・・

実、今日ね、このまま病院にお泊まりすることに
なっちゃったの・・・
実いっぱい頑張ってるの、ママ知ってるよ、
頑張ってるよね?うん、そうなんだけどね、
まだ体が元気になってないんだって。
だから、お泊まりして、元気になってから
おうちに帰ろうね、って・・・

「いやだぁぁぁ!!!」
大泣きしている実を見て、私も辛くて涙。
そんな中でも、入院手続きの書類を書きながら
夫に持ってきてもらう荷物をメールして・・・。

管に繋がれたまま
お腹のエコーを撮りに、移動。

1年前の低血糖の時も、今回も、
どうも「便秘」が関わっていそうで。
腸の状態、膀胱に尿がたまってるかのチェックを
することに。
結果、やはり便秘はひどい。
膀胱には尿が溜まって来てるので、脱水は
良くなってきてるようだと。

調べてみると、ケトン性低血糖は体質の問題もあり
年齢とともに症状はなくなることが多いようだけど、
実の場合、
便秘→あまり食べなくなる→低血糖→ケトン体増える
という流れのようだ。

元々よく食べる子なので
1食食べられなかった(少なかった)というのが
とても大きく影響するのかな。

もっと早く気付いてあげられたら。
どうしたら、防げたんだろう?
付き添っている間、ずっとそればかりを考えた。

小児病棟に移動。
看護師さんが「じゃあお預かりしますね」と言うと
泣くこともなく、抱っこされて
分かれることとなった。
自分が具合悪いから、病院にお泊まりしなきゃならないんだ
ママとは、バイバイなんだ
って、ちゃんと分かっているように見えて
さすが実だなと思った。

辛いけど、頑張ろう。

先生からは、きちんと説明をしていただき
数日で退院できると思いますよ、とのこと。

夫が迎えに来てくれて、車に乗って帰った。
実の居ない夜なんて、初めてのこと。
私自身も決して体調万全じゃない中(朝からあまり食べられなかった、家を出る前にウィダー流し込んだのと、点滴の途中で菓子パンを通らない喉に無理矢理ねじ込んで食べて、凌いだ)
本当にしんどい1日だった。
実が可哀想で可哀想で、涙がぼろぼろ出てきた。

栞はというと
じーじばーばと楽しくお留守番しててくれて
こちらも、本当にいい子だった。
でも、実を心配しているというよりは
“ひとりでのんびり出来る時間”を、楽しんでいるようにも?笑

ーー

翌日、先生から電話があり
入院後すぐに元気になり、朝食もよく食べ
吐いていないので、このまま退院出来そう、とのこと。

面会時間になったので会いに行くと
そのまま退院の手続きに。

安心して、一気に力が抜けた感じ。

実、普段と変わらないくらい元気になっていて
1日でこんなに変わるもの?!と、本当に驚いた。
いかに、血糖値・ケトン体の数値で変わるか
ってのを、思い知った。

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本当にえらかったね。
もう救急のお世話になることのないように
気をつけようね。

まずは便秘のコントロール。
気長に、気楽に、頑張ろうね。



posted by ちぃ at 22:14| 実と育児