ひとつ詞を書き終えました。
今回は久しぶりに詞先(しせん)でした。
曲が何もない状態で、詞だけを先に書くことを
詞先といいます。
反対に、詞が無い状態で曲を先に書くことを
曲先(きょくせん)といいます。
世の楽曲のほとんどは曲先で作られていると思います。
実際、私が書いてきた楽曲の8割は曲先です。
なぜかというと、詞先は難しいから
ってのが一番の理由なのではないかなぁと思います。
詞先の難しさ。
それはただひとつ。
「文字数を合わせて書かなくてはならないこと」です。
“作詞なんて、誰にでも出来るでしょう?”
曲を書くことに比べて
詞を書くことって割と“簡単”に思われることが
多い気がしています。偏見だったらすみません(笑)。
「詩」を書くことは簡単です。
自分の言いたいことを決めて、削って分かりやすくするだけ。
でも「作詞」は違います。
1番と2番、文字数をきちんと揃えないとならないからです。
しかも詞先の場合、
自分で言いたいことを並べて書いた1番に
2番を合わせる・・・いやハマらない・・・
ならば1番を変えようか・・・いやそれは嫌だ・・・
じゃあやっぱり他の単語に言いかえるしかない・・・
同じ意味で1文字少ない単語は何かないかな・・・無い!
などなど、1人でひたすら言葉探し。エンドレス。
これが「難しい」のです。
曲先の場合は
メロディーが決められている=文字数が決まっている
なので、その中で言葉をハメていくパズルのような作業。
こちらは、曲をひたすら聴き覚えると
私の場合、すらすらと言葉が思い付くようになります。
とにかく
詞先はね、孤独なのです(笑)。
という訳で
難産でしたが、ひとつ詞が書けました。
良い結果になるといいなぁ。
でもチャレンジしたことに意味があると思っています。
また、次に繋げよう!
2020年03月16日
詞が先か、曲が先か。
posted by ちぃ at 22:42| 音楽と仕事