2020年03月16日

詞が先か、曲が先か。

ひとつ詞を書き終えました。
今回は久しぶりに詞先(しせん)でした。

曲が何もない状態で、詞だけを先に書くことを
詞先といいます。
反対に、詞が無い状態で曲を先に書くことを
曲先(きょくせん)といいます。

世の楽曲のほとんどは曲先で作られていると思います。
実際、私が書いてきた楽曲の8割は曲先です。
なぜかというと、詞先は難しいから
ってのが一番の理由なのではないかなぁと思います。

詞先の難しさ。
それはただひとつ。
「文字数を合わせて書かなくてはならないこと」です。

“作詞なんて、誰にでも出来るでしょう?”
曲を書くことに比べて
詞を書くことって割と“簡単”に思われることが
多い気がしています。偏見だったらすみません(笑)。

「詩」を書くことは簡単です。
自分の言いたいことを決めて、削って分かりやすくするだけ。

でも「作詞」は違います。
1番と2番、文字数をきちんと揃えないとならないからです。
しかも詞先の場合、
自分で言いたいことを並べて書いた1番に
2番を合わせる・・・いやハマらない・・・
ならば1番を変えようか・・・いやそれは嫌だ・・・
じゃあやっぱり他の単語に言いかえるしかない・・・
同じ意味で1文字少ない単語は何かないかな・・・無い!
などなど、1人でひたすら言葉探し。エンドレス。
これが「難しい」のです。

曲先の場合は
メロディーが決められている=文字数が決まっている
なので、その中で言葉をハメていくパズルのような作業。
こちらは、曲をひたすら聴き覚えると
私の場合、すらすらと言葉が思い付くようになります。

とにかく
詞先はね、孤独なのです(笑)。


という訳で
難産でしたが、ひとつ詞が書けました。

良い結果になるといいなぁ。

でもチャレンジしたことに意味があると思っています。
また、次に繋げよう!





posted by ちぃ at 22:42| 音楽と仕事