昨年9月、夫が透析患者になりました。
6年半前、結婚する直前に
夫に腎臓の病気があると分かりました。
腎臓の病気は治すことが出来ないため
進行を遅らすことしか出来ません。
進行はゆっくりだけど
ぐっと悪くなる「タイミング」が来てしまうと
一気に進んでしまう、とのことでした。
食事制限も厳しくなっていきましたが、
それでも、数値が止まることはありませんでした。
昨年の春、第二子を妊娠した直後に
手首の血管の手術をすることになりました。
それはもう「いつ透析を始めてもいいように」
準備をする、ということを意味していました。
出産が先か?透析が先か?という状況でした。
出産後の1,2ヶ月、私が一番しんどい時期までは
先延ばしに出来そうにない、と判断し
昨年9月に、夫、透析開始。
その後10月に、私、次女を出産。
幸い、透析後の夫の体調はとても良く
精神的にもとても前向きに、頑張っています。
私自身もやっと、落ち着いてきたかなと思っています。
家族である私としては
頑張ってきた食事制限、無意味だったのかと
私の責任ではないかと、思い詰めてしまうこともあります。
食事を作るのは私の役目。
週3回4時間の透析を
「今日は私が代わりに行ってくるわ〜」
なんて出来たなら、どんなに楽か。
そう出来ない代わりに、私は食事を作ることで、
「夫の病気と一緒に、闘おう」
そう決心しました。
毎日の料理…特に夕飯には手を抜けません。
外食や店屋物が続くと
一日で摂っていい塩分量やタンパク質量を
軽く超えてしまうからです。
透析後は、若干食事制限が緩くなったものの
塩分・タンパク質・カリウム・リンの制限に加えて
水分の制限もしなければならなくなりました。
日々、栄養バランスと食べる量の調節と
制限がかかってもカロリーは摂らなきゃならない苦労と
且つ長女が食べてくれるメニュー、そして次女の離乳食…と
まぁ考えることは沢山です。
でもこれが、私に与えられた使命。
今までここに、中途半端に書いてきたことで
日頃、このブログを読んでくださっている方や、
年賀状の家族写真を見て、痩せた夫に驚いた友人たちに、
ご心配をいただくことが増え…
思い切って、書くことにしました。
夫の透析のことを話すと
「私の知り合いも〜」「親戚が〜」「親が透析間近で〜」
沢山の方が腎不全・人工透析と闘っていらっしゃるのを
実感します。
私自身が、勉強した知識や実践していることが
たとえ一人でも、誰かのお役に立てるのであれば、
ブログに書く意味もあるかな。と思っています。
そして、私自身も
そのような方のお話を聞いて、元気づけられています。
何で夫が…
何で私が…
何で我が家だけが…
それはもう、乗り越えました。
乗り越えた…というか、そう考えていても進まないからです。
透析をしなければならない、始めたら休むことは出来ない。
見て見ぬ振りをする訳にはいかないし、前を向かなくては。
私が料理をするということは
私が夫の命を預かっていることと同じです。
正直、とても大きな重たい負担です。
深く考えると頭がおかしくなります。
いかにこの「大変」を「普通」に変換していくか
それが重要です。
どんなに味が薄い料理を作っても
文句ひとつ言わずに食べてくれる夫。
小さな体と心で、大きな生活の変化にも
ちゃんと付いてきてくれた長女の栞。
奇跡的なタイミングで授かり
奇跡的なタイミングで産まれてきてくれた次女の実。
家族に感謝しています。
そんな訳で
あまり需要はないかとは思いますが
ごくたまーーーに、夫のことや減塩料理のことや
ストレスによる私の悲鳴(笑)など
これからブログに登場するかもしれません。
日々、頑張ります。それだけです。
これが一生続くって、大変な人生かもしれないけど
その分だけ沢山の幸せが待っていると
私は本気で信じています。
驚かせてしまって、ごめんなさい。
いつもありがとう。
2019年06月09日
夫が透析患者になりました。
posted by ちぃ at 00:16| 透析と減塩生活