2015年10月25日

私が思うこと 〜妊活を振り返って〜

【過去記事】
1「こうして妊活が始まった」編
2「化学流産」編
3「卵管造影検査」編
4「タイミング法」編
5 「多嚢胞性卵巣症候群」編
6 「不妊治療の階段」


ーーー私が、不妊治療に関して思うこととして。

人工受精から先の治療は、保険が適用されません。
全額実費です。

私、お恥ずかしながら、治療を始めるまでこの事を知りませんでした。
人工受精は、1回1万円程度かかりますし
体外受精ともなると、何十万…100万…とかかる場合も多いと聞きます。
そうなると到底治療なんて受けられない!という世帯も多いんじゃないかと。

ーーーそれって・・・

「少子化対策」としてまず最初に国が、保険適用にするべきではないでしょうか?

いざ子どもが産まれれば、児童手当などもありますが、
まずは「産む」までの支援が成り立たないと
少子化はますます進む一方だと思うんですよね。

晩婚化が進む今、30代で初産も当たり前になり
となれば、不妊治療を受ける人もどんどん増えると思います。

あ、
市や県から、不妊治療への補助金が出たりもします。
でも、それも「後から申請するともらえる」というだけで、
病院から「申請した方がいいですよ」と教えてもらえる訳でもなく
自分で調べてやっと「知る」ことが出来るという
「知らぬが損」という制度です。
それに、自治体によって、補助金の額は違うんです。

ーーーこれって・・・

国が統一した金額を補助するべきものではないのでしょうか?

何で、住む街によって不平等になるんだ?!
と思ってしまいます。

ちなみに私の住む市では
その申請する為の書類を書いてもらうにも、病院でお金がかかりました。
(診断書を貰う時のような感じです)
申請の受付には期限があり
治療を続けているうちは、一年ごとに期限が設けられていますが
妊娠した場合は、そこから1ヶ月だか2ヶ月だかが期限だと知り…
かなり慌てました。
病院で書類を作ってもらうのに、結構日にちがかかるので
気をつけた方がいいです。


不妊治療に関しては
「自然に任せるのが一番だから治療なんてしたくない」
という方から、
「どんなに時間とお金と負担がかかってもいいから授かりたい」
まで、実に100夫婦いれば100通りの考え方があると、思っています。

タイミング法までは分かるけどそれ以降は抵抗がある、とか。
体外受精してみたいけど金銭的に無理だよね、とか。

不妊治療が「正しいか正しくないか」「自然なのか不自然なのか」
私には、答えは分かりません。
本人たちに意志があっても、親世代からは理解してもらえなかったり…
そんな事もあるかもしれません。

でも例えば、がんで余命宣告をされた時に
「自然に任せて治療はしない」のか「苦しくても高度治療を受ける」のか
患者もしくは家族に「選択肢」があると思うんです。

酷な言い方かもしれませんが、「死」への道のりとして選択肢があるのならば
「生」への道のりにも選択肢があって、良いのではないかと
私は考えます。
どの道を選ぶにも、人には権利があると思うのです。
だってそれが「医学の発達」というものだと思うから・・・。


不妊治療を始めるにあたって、一番大事なことは
夫婦で腹を割って話し合えるか
だと、思っています。

私が、高度治療に入る前に赤ちゃんを授かれた事は
本当に奇跡だと思っています。
たくさんたくさん、苦しんでいるご夫婦がいます。
ひと組でも多くの夫婦の元に、赤ちゃんがやって来てくれる事を
願います。

そして、国がどんどん「子どもを産みやすい医療制度」を
作ってくれることを、切に願います。










今日の私のBGM。Dreams Come True「私のドリカム」。
posted by ちぃ at 18:41| 妊活と妊婦と産後