本屋に行く度、短編小説ばかりを探していて
ふと目に入った、一冊でした。
初めて読んだ作家さん、乾ルカさんの作品です。
とても読みやすい文章と、独特の世界観が読み取れました。
普通の小説と思いきや、どの話にもどこか“ファンタジー”な要素が
含まれていて、
次の話、次の話、と読み進めるごとに
どこにその“ファンタジー”が出てくるか、楽しみに
あ、ここだった♪
と、なんだか嬉しくなるようなそんなお話たちでした。
中でも、一番最初の「真夜中の動物園」の印象が強かったです。
終盤にかけて、「命」をテーマにしてある話が多く
思いの外、重たい話だったりもして
とても感情の幅が広い、一冊だと思いました。
現実離れしているような
いや、でもきっとどこかでこんなことが起こっているのでは
そんな風に考えてしまう、お話が多かったです。
素敵なお話と、涙がほろっと出るようなお話と
両方が味わえる一冊。
「死ぬ」って何だろう
って、最後に思ってしまって
次に本屋で私が手に取る一冊に、また繋がっていったのでした。
次回に続く。
今日の私のBGM。なし。