朝、
長女を登校班の集合場所まで送る時
無意識に、手を繋ぐ。
私の方から長女の手を取って、握る。
「あぁかわいいお手々♪」と、撫でる。
長女と二人きりになれる時間は限られていて
どうしても次女と二人きりの方が、多くなる。
手を繋ぐのも、圧倒的に次女との方が多い。
今朝は、長女があまり握り返してくれなくて
繋いだ手をぎゅっと握っているのは、私だけで
長女は、私に“握られているだけ”のような
繋ぎ方だった。
あぁそういえば、いつからだろう。
長女が自分から手を繋ごうとしなくなったのは。
ふと、
手を繋ぎたいのは私だけなんだ、という気がして
春風が涼しく感じた。
だんだん、大きくなっていく。
だんだん、離れていく。
心が繋がっていない訳ではないんだけど
もう手は繋がってなくても、いいんだろうな。
長女に「いってらっしゃい」をして
手を振って、手を振って
背中を向けたら少し、寂しくて涙が滲んだ。
でもママは、いつでもそばにいるよ。