栞が、うたのコンクールに出場しました。
習っているピアノ教室の発表会が夏にあったのですが
まだ始めてから3ヶ月だったので、出ませんでした。
「ほんとは出たかった…」と後から栞が言うので
じゃあコンクールに出てみる?歌だけどどうする?
と話したら、「出る!がんばる!」と。
コンクールは発表会と違って・・・という部分を
栞は理解してなかったので、不安もありましたが、
万が一失敗があっても良い経験になる!
栞を信じよう!と、出ることに決めました。
この2ヶ月、たくさん練習してきました。
私は、本番と同じ状況で練習させてあげたくて
すっかり弾けなくなったピアノをまた練習し
伴奏が弾けるようになりました。
栞は、元々音程がきちんと取れるので
「うまく歌う」ことはすぐにクリア。
だけど、評価されるのは「うまく歌う」ではなく
表現力や、楽しみながら歌っているか
総合的に審査されます。
今日、栞は
ずっと合言葉にしてきた「いつも通り」に
笑顔で、楽しそうに歌いきることが出来ました。
客席で私と離れた所に座って
自分より前の出番の子の歌をしっかりと聴いて
出番が来たら、私と目で合図ををして出て行きました。
舞台袖から出てきた栞は、笑顔でした。
私をしっかりと見つめ、マイクの前で一人
先生の伴奏に合わせて「いつも通り」歌いました。
ドレスの裾を、ちょこんと握ってるのが可愛くて
やっぱり緊張してるんだなと思ったけれど、
しっかりと歌いきりました。
本当に立派でした。
客席に戻ってきた栞は
“良かったよ!”の合図を送ろうとする私には
見向きもせず、
またしっかりと着席して次の子の歌を聴いていました。
そこに居る栞は、もう
私のそばで甘えたり泣きじゃくったりする幼い栞とは
別の栞のようでした。
保育園時代、3年間で5回あった保育参観で全て泣き
“いつもと何か違う” “イレギュラー” が苦手で
「いつも通り」に出来なくなってしまっていた、あの栞は
もう、そこには居ません。
ママが居なくてももうしっかりやれるよ!ママ見てた?
そう言われているような気がしました。
親離れより先に、子離れしていくんだな。
そんな風に思った瞬間でした。
今日のことを、ママはずっとずっと
忘れないでしょう。
ありがとう栞。
子どもって
今まで感じたことのない気持ちを
たくさん教えてくれる存在なんだな、と
改めて思います。
ママになって良かった。
栞のママで、良かった。
コンクールなので、評価されます。
その場での表彰は無く、後日サイトで発表になります。
優秀賞であれば、本選に進むことになりますが
それを目指して、それを望んで、挑んだ訳ではありません。
6歳の小さな体で
あんなに大きなステージで、知らない人の前で歌えた。
たくさんたくさん練習しても、弱音1つ吐かなかった。
「歌が楽しい」それを体いっぱいで表現してくれた。
結果がどうであれ、今日の栞は間違いなく
私にとって、最優秀賞です。
2022年01月16日
初めてのコンクール。
posted by ちぃ at 22:15| 栞と育児