保育園に通っていた栞が
幼稚園に行きたいと言い出したことから始まった
今年度。
年中さんから入園する子は、少なく
栞にとっては、大きな変化があった1年間でした。
元々、新しいことや、普段と違うことが起きると
すぐに追いつけなくて、よく泣く子だったので
この1年は、私にとって心配の絶えない日々でした。
それでも、幼稚園にすっかり慣れ
全く泣かなくなり
どの行事も笑顔で堂々とこなすことが出来
幼稚園が大好きになったのは
担任の先生のおかげだったと、思っています。
多分、園で一番のベテラン先生。
若い先生が目立つ中で、私よりも年上の先生は
本当に細かいところまで子ども達を見ていてくれて
頼りがいのある先生でした。
「栞ちゃんのようなタイプの子は〜」
経験豊富な先生だからこそのアドバイスも沢山いただき
どれほど、助けられたことか。
先生が今年度で退職されるということを
2月の発表会で聞き、ショックを受け
何とか思い直していただけないか
あと1年居てくださらないか
そう思っていましたが、今日の日が来てしまいました。
栞から
「せんせい、ないてた」と聞き
バス停からの帰り道、私は涙をこらえながら歩きました。
寝る間際に
「いつもは、ふつうにバイバイするだけなのに
きょうは、せんせいとひとりひとりが
ハグしたんだよ
そのときね、しおりにね、せんせいがひみつにね
『ねんちょうさんになっても、
あたらしいこと、がんばるんだよ!』
っていったんだよ」
と聞き、こらえきれずに栞の前で泣いてしまいました。
“クラスのみんなに”言った言葉ではなく
“しおりに”贈ってくださった言葉だと思い、嬉しかった。
本当にいい先生でした。
栞が、幼稚園にすぐ慣れることが出来たのも
運動会や保育参観や発表会、泣かずにこなせたことも
大縄飛びやドッジボール、苦手なことに挑戦できたのも
プールや体操、一から頑張ることができたのも
みんな、先生のおかげです。
栞にとって、大きな「自信」となった1年でした。
本当にありがとうございました。

今日栞は
鉄棒で前回りを練習してたら、落っこちてしまい
顔にすり傷を作って帰って来ました。
顔に傷を作るなんて、初めてのことです。
怖がりで、慎重派で
自分から出来ないことをやりたがらない栞が
1人で鉄棒の前回りを練習したなんて!
これも先生のおかげです。
失敗して出来た傷は
先生がプレゼントしてくれた思い出。
栞の大きな成長を認め、沢山褒めました。
先生どうか
年長さんの栞のことも、遠くから
見守っていてください。
いつかまた大きくなった栞を、見ていただけるよう
頑張ります。