870日。
それは、私が実におっぱいをあげ続けた記録です。
一日たりとも欠かさずに。
「もう、だいじょぶだよ」
『ん?何が大丈夫なの?』
「もう、だいじょぶだよ」
『おっぱい?おっぱい飲まなくても大丈夫って意味?』
「うん、だいじょぶだよ^^」
『えらいね、みのり。お姉ちゃんになったね。
ママのおっぱいいっぱい飲んでくれて、ありがとう』
「ありがとぅー」
『おっぱい飲まなくても、いっぱいなでなでしようね』
「わぁ〜♪」
『いっぱいトントンするし、いっぱいギューッてするし
いっぱいお手々も繋ごうね』
「わぁ〜♪ありがとぅー」
卒乳チャレンジを始めてから、16日目。
今日初めて「おっぱいのみたいもん」と言わなかった。
そして、泣くことなく、いじけることもなく
すんなり寝るようになった。
くっついて寝てくれて、とっても嬉しい。
もう、これで完璧かなと思う。
実、無事に卒乳出来ました。
栞の時も、実の時も
泣き叫ぶ中、無理やり切り離すのではなくて
自然に卒乳することを目指してきました。
何とほぼ同じ月齢、同じタイミングの2歳4ヶ月で
飲むのを辞めることが出来ました。
姉妹の奇跡かしらね。
(栞の卒乳日記)栞の時には、二人目を妊娠したのをきっかけに出来たけど
実の時には、どうするか…ずっと悩んできました。
2歳過ぎてもまだ授乳なんて…って声の方が多数派の中で
ここまで頑張ってきて、良かったこともあります。
今夜の会話のように
「話して分かる月齢だから、子どもが納得して辞められる」
そんな気がします。
私の心身ともに、限界まで来ていました。
特に生理中の授乳はきつくて
寝かしつけと夜中明け方だけ、とはいえ
とても苦痛でした。
それにより精神的にもしんどくなって
結果、家族には迷惑をかけてしまっていたかもしれません。
なので、決心がつきました。
このタイミングでいい、もう辞めても大丈夫、
寂しさもあるけどもう自分の体のことを優先して考えよう。
そう思えました。
870日。
長いけれど、あっという間の時間でした。
初めておっぱいを吸ってくれた時のことは、忘れません。
カチカチに固く張ったり、詰まって白斑が出来たり
熱があっても授乳したり、夏はおっぱい出したまま寝てたり
どこへ行くにも授乳ケープを持って、授乳室を探したり
思い出すのは、大変だったことばかりだけど。
女性にしか出来ない大仕事を
栞と実が、私に授けてくれたおかげで
今までに感じたことのない幸せを、感じることが出来ました。
今日実が、寝付く直前に
もう一度
「だいすき」
『ママの方がもっともっと大好きだもん!』
「みみの方がもっともっとだいすきまもん!」
そう言ってくれました。
おっぱいに代わる愛情表現は
もちろんたくさんあって
ギューッて抱きしめることも、ほっぺにチューすることも
手を繋ぐことも、頭を撫でることも
今まで以上に大切に思えて、愛おしい時間に感じます。
これで良かったんだと思います。
もう子どもを産むことはないだろうと思うので
私の、授乳人生はこれにて終了。
見る影も無い私のおっぱいには「ご苦労様」を言いたいです。
栞の時、そして妊娠期、実の時、と
6年間ほぼ毎晩、夜中に何度も起きていた生活からも
少し解放されるといいな。
睡眠の質が良くなることを期待して。
栞、実、本当にありがとう。
ママは、とってもとっても幸せでした。