
栞のお迎えに行こうと
家を出た瞬間
「わぁ!!」と思わず、声が出ました。
空一面の飛行機雲。
見えている空全部を、真っ二つにしているほど
壮大な飛行機雲でした。
その先頭にキラリと見えた飛行機は
長い長い飛行機雲を残して
どんどん遠くへ、そして消えていきました。
あぁ、栞に見せたい
って思ったけど、栞が園バスから降りてくる頃には
もう、飛行機雲は太い線になって
ただの“長い雲”になってしまっていました。
一瞬の出会いだったね。
真っ青の空に、まっすぐの飛行機雲
とっても綺麗でした。
同じ時間、同じ空、同じ飛行機雲を
見られた人がきっと居るはず。
こういう小さな幸せ、毎日大事にしたいね。
みんながそう思っていれば
世界はいつだって、笑顔に溢れる気がするのにな。