栞の保育園。
3年間の保育園生活が、終わってしまった。
一年前の今頃
まさか栞が幼稚園に行きたいと言い出すだなんて
想像もしていなかった。
楽な道を選ぶなら、このまま保育園に行かせればいいだけ。
でも私と夫は、栞の気持ちを尊重したかった。
保育園と幼稚園。
比べるものではない。
知れば知るほど「別の場所なんだな」と感じ
それならば尚更
小学校入学までの間に「幼稚園という場所」を
経験させることも栞にはプラスなんじゃないか、と
思ったので、決めた。
今の保育園の、少人数ゆえのアットホームさ。
「せんせーい」って呼べば、すぐ来てくれる。
そんな環境とは違い
幼稚園は、大人数で先生も1人。
「いつもとちがう」に今までもずっと弱かった栞が
どれだけ対応してくれるか、それは本当にとても不安。
でも、栞を信じてみようと思う。
お世話になった先生に
「せんせいありがとう しおり」のお手紙。
頑張って、9枚も書いた。
ひらがなを早くから読めるようにしておいて良かった
って思ったけど、書くのはまだまだで。
それでも、本当によく頑張った。

それだけじゃないよ。
3年間、本当に本当によく頑張った。
あんなに泣いてばかりだった栞が
日に日に笑顔も増えた。
行事では嬉しそうに歌って踊り「ママ、みてー!」。
赤ちゃん返りもあったけど、乗り越えてきた。
1人で出来ることが、ぐんと増えた。
お友達がたくさん出来て、先生ともたくさんおしゃべりした。
行き帰りの道では季節を感じ、毎日楽しかったよね。
ママにたくさんの「楽しい」「嬉しい」をくれて
ありがとう。

満開の桜も
「おつかれさま」って言ってくれてるよ。
さあ、4月からは幼稚園が始まるよ。
そして、実も保育園が始まるよ。