2019年11月17日

いつか自殺者が出るのではないでしょうか。

昨日からテレビやネットでの報道を見ていて
誰がこういうことを言っていた
そして私はこう思うんだけど、といったことを
夫に話した。

夫は
私が真面目に話しをする時にはいつも
決して邪険にせず
真面目に話を聞いてくれて、受け止め
自分の意見も言ってくれる。

今回のことは私も
素晴らしい女優さんがやっといい感じに活躍できる
ところまで“復帰”してきた矢先に
と、ショックではある。

薬物はいけないこと。
絶対に手を出してはいけないし、許されないこと。

だけどそのことを報道する側には
少々問題があるのではないか、と最近思う。

明日からのワイドショーは、この話題で持ちきりだろう。
恐らくしばらく続くのであろう。
こんな作品に出ていて、賞を総なめにし
だけど一時期こんなことをしでかして干され
それでも復帰してきた矢先、大河まで決まっていたのに
それなのにどうして?
といったところだろうか。

今朝のテレビ番組では
今後罪を償ってまた“復帰”した際には…
と言いかけた人に対して、食ってかかり
復帰なんて許されることではない、と
すごい剣幕で怒っている人がいた。
どうもTwitterで見る限りだと、怒っている方の人を
支持している人の方が多数派のようである。

私も、少し前まではそう思っていた。
芸能界だけは、どうして薬が許されるのか?
会社だったらクビだよね。

芸の道だけで生きてきた人が
復帰を閉ざされ、何でもいいから好きな職につけばいいじゃん
と世間から干されてもなお、何かしらの方法で稼いで
生きていかなければならない、世の中、って
コレ、結局また薬に戻ってしまうのではないか、と。
その人にしか演じられない、役
それが芝居であり芸であり、その人の生きる道であったのに
それが今後一生許されないとなると。

いつか、私は
自殺する人が出るんじゃないか
って思っている。

その時に、メディアはどう報道するだろうか。
世間は、どう反応するだろうか。

罪を償い、治療を受けた上で
復帰できる社会。
そうでないならば、
一度罪を犯した人間は皆生きていけない
ということになるのではないだろうか。

とても危険ではないかと思う。

どの程度の「罪」かは、司法が決めること。
その罪を償った上で、どう「治療」するかは
ご本人が決めること。
必要以上に「許さない」「受け入れない」とする
世間の風潮というのは、実に危険だと感じる。

皆さん
「世界に一つだけの花」を「いい曲」だと思いませんか?

ビートルズの音楽だって、世代を超えて
支持されてますよね?

同じ薬物使用でも
許される人と許されない人が居るのはどうしてでしょう?


明日からの報道。
世間の風潮を「作り出す」ものではないと願います。





posted by ちぃ at 00:00| 日記