2019年09月02日

病気を打ち明けられた時には。

先日夫が、大学時代のお友達大勢と会うと
出かけていました。
帰って来てから様子を聞くと
とても痩せた夫に驚き「どうしたの?」と
みんなに聞かれたよ、と。

一番太っていた時から20kgちょい痩せた夫は
誰がどう見ても別人です。
そりゃあ久しぶりに会った人からは「痩せたね」と
言われるでしょう。
大人がそれだけ痩せるって、ダイエットか病気か。
夫の場合は、後者な訳です。

病気のことを隠したい人もいるでしょう。
でも夫はそういう人じゃありません。

「腎臓が悪くてね」「透析し始めてね」
(経緯はこちらの日記に詳しく書いています)
そう正直にみんなに話した時に
こちらは極力明るく話しているのに
相手の方が暗くなっちゃってね…と、話していました。
それを聞いて、私は“うーん…”。
さらに“聞かなきゃ良かった”と言われたも同然の言葉を
言われたってのを聞いて、また私は“うーーん…”。

40歳で透析。
うん、そりゃああまり居ないケースだと思うし
びっくりするだろうし、ショックも受けると思う。

夫は普段感情を外に出さない性格ですが、
みんなが暗くなっちゃったこと
“聞かなきゃ良かった”のように言った人もいる、と、
寂しそうに残念そうにしていました。


こちらは、明るく話しているのにね。


私が、夫に腎臓の病気があるかもしれないと
告げられたのは、入籍すると決めた日の直前でした。
それを聞いた時、私は何て言ったか、覚えていません。
正直に言うと
 入籍間近だというのに、大丈夫かな
 本当に結婚していいのかな
 将来透析になったら、やっていけるかな
 親は何て言うだろうか
一瞬ですが、よぎりました。
でも、交際期間が長かったこともあったし
この人と結婚する(=健やかなるときも病めるときも)と
決めたのだから。
不安は消えなかったけれど、結婚を辞めるという選択肢は
私にはありませんでした。

まぁまさか、その6年後に透析開始することになるとは
その時には思いもしなかったけれど。

だから、私も同類かもしれません。

だからこそ、この先
私の大事な人たちが大きな病気になった時
それを、私に打ち明けてくれた時
「どんな返事をするか」ってのをすごく考えさせられました。

とても大きなことを、自分に打ち明けてくれた。
明るく話してくれたなら、明るく返したい。
深刻にまだ悩んでいる闇の中にいるならば、
深刻に一緒に悩んで、返したい。
相手がどんな気持ちで話してくれたのか、
それを感じ取りたい。
そう思います。


とても難しい。
だから、どうやって文章にしたらいいかも難しい。
読んでいる人に伝わるかな。伝わらないかもな。


ただひとつだけ。
夫が、ちょっと寂しそうな残念そうな顔をすることが
少しでも減るといいなって。
そういう思いをする人が、少しでも減るといいなって。

病気だって、障害だって
それを受け止めて受け入れて乗り越えて
日々“それを当たり前に”生活している人は、沢山いるんだよ。
それは確かに“大変なこと”ではあるかもしれないけど
それを明るく話している人にとっては
決して“悲しいこと”や“世間から見られたくないこと”ではない。



とっても難しいね。
でも、嫌な思いはさせたくないよね。








posted by ちぃ at 23:04| 日記