今日一日は、ずっとモコのことばかり考えていて
何もしていないと思い出してしまって
泣いてばかりでした。
2000年の夏に父がミータとモコを拾ってきました。
結婚して実家を出るまでの13年間
私は一緒に暮らしました。
結婚してからの5年間、近距離の実家に行き来する度に
会っていました。
モコはとても頭のいい子でした。
そして私にとても懐いていました。
実家暮らしの頃は、私にしか抱っこさせず
毎日膝の上に来て、毎晩一緒の布団で寝ていました。

構って欲しい時には、手で優しく「チョンチョン」。
電話をしていると横で、何してるの?と鳴く。
私が歌っていると、一緒になって歌う。
パソコンをいじっていると、パソコンの前に寝そべる。
ベッドに移動すると、ベッドに寝そべる。
紙を広げて詞を書いていると、紙に寝そべる。
私の彼(現夫)が来ると、シャー!と怒る。
私が泣いていると、そばにずっと居てくれる。
手を口の前に差し出すと、ぺろぺろ舐めてくれて
「てっては?」と言うと、手を乗せてくれたり
「しっぽは?」と言うと、尻尾を手に乗せてくれたり
毛が長くてふわふわで、肉球はふにゃふにゃで
白い前足はまるでマシュマロのようで
太っていたからお腹はたぷんたぷんしてて
私にとって癒しであり、仲間であり、妹のようであり
無償の愛を注げる存在でした。
私が実家を出て
実家も引っ越しをして
私に赤ちゃんが産まれて
それからは、モコの態度が少し変わってきて
私にも赤ちゃん(栞)にもシャー!と言うようになりました。
この2年くらいで
たぷんたぷんだったモコは、徐々に痩せていきました。

ここ数ヶ月は、しんどそうに見えました。
痩せていくだけでなく、あまり歩けなくなってきたり
食べる量も減り、息苦しそうだったり。
10日ほど前
手足のむくみに気付き、お腹にも水が溜まっていて
呼吸も苦しそう、あまりにしんどそうなので
病院に連れて行ったら、重度の糖尿病と
心臓に異常があると分かりました。
それからの日々は
モコにとっても、一緒に暮らす父母にとっても
辛かったと思います。
昨日モコは
一日中父に付き添ってもらいながら
仕事から帰る母を、母の座る座布団で待ち続け
少しの餌と、少しの薬と、少しのお水を飲んだ後
息を引き取りました。
大好きな父と大好きな母が
そばに居てくれる時間帯を待って
これ以上迷惑をかけられないと、きっと自分で納得して
今旅立とうと、決めたのではないか
そう思います。
頭のいい子だったから、きっとそうだと思います。
18年間、幸せだったと思います。
父から電話がかかってきて、嫌な予感がしました。
父の声が、頭から離れません。
まだ温かいうちに会いに行きたい、とワガママを言い
寝かしつけた後の栞を夫に任せて、お別れしに行きました。
まだ温かくてふわふわのままで
目をつぶってただ寝ているかのようで
死んでしまったなんて、信じられませんでした。
ガリガリに痩せてしまった体は、水が溜まって膨れていて
元気だった頃のモコに戻ったかのように、見えました。
棺桶がわりの箱に、私が抱っこして入れてあげました。
もう何年も嫌われていて抱っこなんかさせてくれなくて、
久しぶりに抱いたけれど
もう動かない、温かいのにもう動かない
こんなに軽くなってしまって
可哀想で可哀想で辛くて辛くて、涙が止まりませんでした。
モコとの最後の握手です。
ふわふわでした。

モコ。
たくさん一緒にいたね。毎日たくさん撫でたね。
毎晩一緒に寝たね。朝いつもチョンチョンして起こしてくれたね。
私にだけ抱っこさせてくれて嬉しかった。
海苔が大好きだったね。
お腹を触ると猫キックしたね。
顔を撫でられるといつだって幸せそうな顔をしてたね。
実家を出てから、寂しい思いをさせてごめんね。
私のこと嫌いになっちゃったかなって思ったけど
時々はゴロゴロ言ってくれてありがとう、嬉しかった。
「大好きだよモコ」って毎日言ってたから
きっと伝わってたよね。
月曜日、3人で会いに行った時も
ゴロゴロ言ってくれたね。
栞が「モコちゃん♪」って言って、撫でた時も
怒らずにいてくれたね。
もう会えないなんて、寂しいよ。
でもたくさん頑張ったね。苦しかったね。
ミータのこと、そしてお父さんお母さんのこと
お空の上から、見守っててあげてね。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
可愛いモコ。
大好きだよモコ。
ずっとずっと忘れないからね。ありがとう。
まだ小さかった頃の写真。
モコの一番好きな写真。
ありがとう。
バイバイ。
いつか、お空で会おうね。