2017年06月26日

「大きな木」。

駅前の大きな桜の木。

栞が小さいとき、毎日のように抱っこ紐でお散歩して
「ほら大きな木のとこ来たよ」と言うと
うれしそうにしてくれた、あの桜の木。

秋には落ち葉の絨毯が広がって
「きれいだね」と話しながら歩いた、あの桜の木。

妊娠中、次の春には赤ちゃんと一緒に見られるんだと
満開の桜を見上げた、あの…

栞を抱いて初めて一緒に見た、満開の…

あの…あの大きな木が…


伐採される。という貼り紙を見ました。


ショックです。


恐らく何十年もそこに居たであろう、大きな木。
何十回も花を咲かせたであろう、大きな桜の木。
いろんな人の毎日を、成長を、人生を
見守ってきてくれたであろう、大きな桜の木。

木が大きくなり、古くなり
強風などで危ないと判断されてのことのようです。
人間は勝手です。
楽しむも愛でるも棄てるも、人間の勝手でしかありません。


寂しいです。


最近は自転車で急いで通り過ぎることばかりだったので
伐採されるまでのしばしの間
もう少しゆっくり余裕を持って、栞と一緒に歩きながら
「大きな木」を見たいなと思います。


「大きな木」に
ありがとうとごめんねを、伝えたいです。


posted by ちぃ at 23:54| 日記