5年という時間が
長かったのか短かったのか
当たり前のようにやって来る「明日」は
全然当たり前なんかじゃないんだと、知ったあの日
ピアノが揺れ、テレビが揺れ
猫が怯え、私は震えた
そして震源が関東じゃ無くて東北だってことに
さらに震えた
いざという時、一人きりで何も動けないものだと思い知った
日本が変わったあの日から、5年
辛いとか悲しいとか悔しいとか
それをも超えたどんな言葉にも表しきれない思いをかかえ
この5年を生き抜いてきた方が、たくさんいる
生き抜いてくれてありがとう
あなたの命が今ここにあって、良かった
気仙沼に打ち上げられた大きな船を見た時の衝撃
車を降りた時の、異様な匂い
陸前高田の奇跡の一本松を見て涙したこと
大船渡で語り部の館長さんから話を聞いて震えたこと
「言葉を失う」とはこういう事なんだと知った
私は
私は娘の世代に
これを伝えていかなくてはならない
私は
私は持っているだろうか
大切な家族を亡くし、遺体に「帰って来てくれて良かった」と話す
東北の人のような強い心を
私は
私は世界で一番強いのは、東北の人たちだと思う
今も、海に大地に眠る方たちの声が
生き抜いて来た方たちの意志が
どうかその涙が
たくさんの涙が
これから「震災を知らない世代」にも
伝わり続けますように
また一年
東北に笑顔の灯火が
ひとつでも多く、咲きますように
2016年03月11日
2016年3月11日。
posted by ちぃ at 11:17| 日記