2014年12月18日

「ポニーテール」重松清 〜ちぃの読書感想文〜




本を読んでこんなに泣いたのは
初めてだったかもしれない。

以前から気になる作家さんだったこと
そして、表紙に猫が描いてあったことが理由で
この一冊を手にとりました。
初めて読む、重松清さんの作品でした。

父と妹、母と姉
両親が再婚同士で、ある日突然お互いが家族になるという
とても複雑で、繊細な内容です。
妹のフミの視点で、物語は進んでいきます。
お姉ちゃんのマキはとても無愛想。
血がつながっていない新しいお母さんはとても優しい。
お父さんは仕事が忙しくて微妙なすれ違いの日々。
病気で亡くなったフミの前のお母さん。

そんな中、小学4年生と6年生という
本当に微妙なお年頃の心境が
「わかるわかる」と頷いてしまうほどに
上手に描かれています。

第5章から、話の視点が変わり
そこから一気に涙がこぼれました。

うーん・・・
なんと言ったらいいのか
どんな言葉でも説明しきれないくらいの
気持ちです。

悲しいと切ないと感動と
感情移入とが
入り交じって
もう、大変でした。

最後の最後では、「猫」が
読み手をあっと驚かせてくれます。

それぞれが、それぞれを思っての葛藤。
「家族」って難しくて複雑で、でもあったかい…。

『ポニーテール』という本のタイトルは
内容を読んでみると納得です。
このタイトルには、愛が込められているんだなと
感じます。
読み終わってすぐに、もう1回読もうと思った作品は
今までにそうそうありません。


うーん。
やっぱり私の言葉では、うまく伝えきれません。

ぜひおすすめしたい一冊です。











今日の私のBGM。DREAMS COME TRUE「ATTACK25」。


posted by ちぃ at 00:00| 日記