悲しい出来事がありました。
とぼとぼ道を歩いている女性の両手には
小さな犬がいました。
でも、ぐったりとして動かず
くぅ…くぅ…と時々苦しそうな声で鳴いていました。
思わず
「大丈夫ですか?」
と声をかけてしまいました。
女性は
「大丈夫です」と微笑みました。
・・・私
大丈夫ですかって何だよ、もっと気が利いたこと
言えないのかよ、と自己嫌悪。
ですが、それ以上お声がけするのも失礼かと思い
その場を離れました。
動物病院の帰りかもしれない。
もうダメかもしれないと言われ、項垂れながら帰る途中
そんな風に見えました。
とても悲しい
自分に何が出来る訳じゃないけど
その女性の気持ちを思うと・・・
“そんな、知らない方のことでいちいち悲しんでちゃしょうがないでしょ”
という声が聞こえてきそうです。
でも、どうすれば良かったんだろう。
声をかけちゃいけなかったかな。
あの小さな犬は、きっと
飼い主さんに抱きかかえられて
しあわせな気持ちだっただろうな、と思います。
そう思うことにします。
今日の私のBGM。なし。