大晦日の紅白歌合戦で
美輪明宏さんが歌った「ヨイトマケの唄」が
若い世代に反響を呼んでいる、というニュースを見ました。
「ヨイトマケの唄」が出来上がるまでの過程を知り
心を打たれました。
お恥ずかしながら、“戦時中の歌”ぐらいの認識しかなかったので
その詳しい時代背景や
美輪さんがこの曲を作ろうと思ったきっかけを知って
涙が出ました。
紅白をおばあちゃんのうちで見ていたら
「この曲を聴くと涙が出てくる」と
おばあちゃんが歌いながら泣いていました。
私と母は、まず真っ黒の髪で登場したことにびっくり、と話してました。
あのステージには
あの瞬間だけ
今見ている番組が、紅白歌合戦であることを
忘れてしまうような、そんな気迫がありました。
男も女も、今も昔も、なく
ただそこに、美輪さんのステージだけがあって
歌とかメロディとか、セリフとか、じゃなく
まるで、劇を、ミュージカルを、見ているかのような
感覚に陥りました。
私のような若輩者には、到底あの「詞」を語ることなど恐れ多く
ただただ、感動するばかりでした。
今の若い世代が、あのステージを見てどう思うか。
レコチョクが行った「最も印象に残った白組歌手は」
とのアンケートでは、美輪明宏さんが断トツ一位で
半数近くの票をとったとのことです。
親が子を殺める時代、子が親を殺める時代だからこそ
歌いたかった、と美輪さんが言うその思いを
私たち世代が、どう受け継いでいくべきか
今こそ考える時なのかもしれません。
今日の私のBGM。なし。