2012年10月08日

仮歌という役割。

私は「仮歌」のお仕事というものをしています。

よく人にお話しすると「仮歌って何?」と聞かれるのですが
1曲の作品が出来る途中段階での、仮の歌のことです。

アーティストさんが、曲を覚えるための「仮歌」であったり、
例えばプロデューサーさんやディレクターさんが
曲を選ぶ段階での「仮歌」であったり、
パターンはいろいろです。
なので、私の歌った仮歌は、私の知らない所で
いろんな方に聴かれている、ということです。

勿論、聴く側からすると
名前も知らないどこかの仮歌の女の人、でしかないので
私は、音楽制作の上での“影”の存在だと思っています。



今日は、初めましての方とお会いする機会がありました。
“仮歌とコーラスを歌っています”という立場で
ご挨拶させて頂くと
「ずっと聴いてます〜!」と言って下さいました。
そんな風に言って頂けると、とても嬉しいのであります。


私の役目は、アーティストさんが歌をレコーディングするまでで
終了です。
曲が完成すれば、私の仮歌は誰にも聴かれることはありません。

そんな、そっとお手伝いさせて頂ける立場。を
私は、とても嬉しく思うのであります。


つくづく、私に合っているお仕事なのだと、思うのです。
つくづく、私とはそういう人間なのだと、思うのです。







今日の私のBGM。いろいろ。
posted by ちぃ at 00:00| 音楽と仕事