夕方のニュースを見ていたら
宮崎県の口蹄疫の後遺症を特集していました。
“後遺症”というのは
家畜農家の方々の、心の“後遺症”という意味です。
5分程に短く編集された、ひとつのコーナーでしか
なかったのですが
私は、それを見て、涙が止まりませんでした。
口蹄疫に感染していない牛や豚たちも
たくさん殺処分されました。
そのうちの、ひとつの家畜農家の方へのインタビューでは
処分される日の明け方
一頭のメス牛が、出産をしました。
産まれて間もないその赤ちゃん牛は
この世に生を受けて、たった11時間しか生きられなかったそうです。
処分される前に、一度だけ
お母さん牛のお乳を飲ませてあげることが出来
その親子には、耳にリボンをつけてあげ
埋葬する際には、隣り同士にしてあげてくださいと
お願いをしたそうです。
処分されるとわかっていて
寝る時間も惜しんで、出産に立ち会い
産まれたばかりの、何の罪もない子牛を
手放さなければならなかった、農家のご夫婦の気持ちを思うと
涙が止まりませんでした。
全ての家畜を処分された、農家の方々の中で
現在、飼育を再開されているのは
たったの3割ほどだそうです。
まだ、心の傷が癒えない。
もう一度、やり始めようという気持ちにはなれない。
そう言った方々が、大勢いらっしゃるという現実。
家族のように可愛がって育ててきた、動物を
無条件に殺さなければならなかった、その悲しみと悔しさは
日々当たり前のように、肉を食べている
私たちには、到底計り知れない重さかもしれません。
ですが、ニュースを見ていて
私は本当に胸が痛み、こういった現実は
もっと全国民に知られるべき、と感じました。
宮崎産のものを
どんどん買って、どんどん食べることが
宮崎を応援するということに繋がると思います。
本当に本当に、心から応援したいと思いました。
たくさんの涙を流した、宮崎の家畜農家の方々に
心からの笑顔が、一日でも早く訪れますように。
今日の私のBGM。なし。