「ちぃたんは、おねえちゃんになるんだよ」
それが、うれしくてうれしくて、たまらなかった。
おなかが、おおきかったおかあさんが、
びょういんに、つれていかれるとき、
とてもこわかった。
あかちゃんが、うまれるからだと、おとうさんがいっても、
おかあさんが、どっかいっちゃう!
おかあさんを、つれていかないで!
とてもこわかった。
だけど、おかあさんが、かえってきたときは
あかちゃんと、いっしょだった。
あかちゃんは、かわいくて。
ちぃたんの、おとうとは、かわいくて。
うれしくてみんなに、じまんしたかった。
ちぃたん、おねえちゃんになったんだ!
おとうとの、ちいさなて。
いつも、ぐー、の、て。
だから、ぐー、の、ゆびのあいだに、
ちいさな、いとくずが、たまる。
それを、ちぃたんは、まいにちとってあげた。
ちいさなて。ぷくぷくほっぺ。
すべすべで、かわいいおとうと。
あの頃の
「かわいい」と「うれしい」は
今でも、鮮明に心が覚えているよ。
あれから、もう26年が経ったよ。
祐、お誕生日おめでとう。
立派なあなたは、私の誇りです。
今日の私のBGM。なし。