2010年09月03日

母の手術。

今日は朝から母の手術でした。
珍しく早起きし、準備し父と病院に向かいました。

手術室に入る前の30分ほど
母の病室で、たわいもない会話をし
看護婦さんに呼ばれ、手術室へ。
ドラマのように「がんばるんだよ!!!」と手を握って
涙ながらに手を振って…なんてシーンを
想像してましたが(笑)、
じゃお願いしまーす、はーい、なんて
手を握る間もなく、あっけなく母は笑顔で入って行きました。

終始、母より父の方が心配そうで
今度は父が体調を崩してしまうんじゃないかと思い
何度も、元気づけているのですが
どうもダメですね。男は弱い…?というか女が強い。

早ければ1時間強で終わると言われていましたが
2時間経っても終わらず…
医療用のPHSを渡され
「院内で待っていてください、終わったら電話が鳴りますので」
と言われ、PHSを握りしめていたら
大音量でPHSが鳴りまして…驚いてしまって
マンガのように、ぴょこん!と飛び跳ねてしまいました。

先生から、手術の結果を聞き
無事、甲状腺に出来たデキモノを取りましたよ、と
心配されていた「声」への影響も無し
至って順調に手術が終わりました。とのことでした。


終わった後、
全身麻酔が切れた直後の母と、一瞬だけ話しました。
やっとのことで首をこちらに向け
小さな声で最初に言った言葉は

「思ったよりも長かった、ごめんね」

どうやら、手術室を出る前に時計を見たらしく
予定より長引いて、私たちを沢山待たせてしまったと
思ったようです。
大変なのは、母なのに
手術後の一言目に、私たち家族を労う台詞が出てくるとは
なんとも母らしく、じーんとしました。

手を握ったら、握り返してくれました。

お疲れ様、頑張ったね、ゆっくり休んでてね、
また明日来るからね、
みんなで声をかけて、母はベッドに横たわったまま
ICUへ入って行きました。
経過が順調なら、明日病室に戻れるようです。


全身麻酔で行う手術。
その規模の大きさに関わらず
体への負担ってとっても大きいんだな、と
知りました。
決して甘く見ていた訳ではありませんが
想像以上でした。

母は、帝王切開2回、子宮筋腫の手術、と
今回で体にメスを入れるのは4度目でしたが
私は過去3度いずれも立ち会っていないので
今回、とても衝撃的でした。
摘出した物を見て、やはり人間も動物なんだなと思いました。
(帰りのスーパーで砂肝が半額でしたが、とりあえず買うのをやめました、汗)
そして、お医者さんがスーパーマンのように見えました。
やっぱりすごいんだなぁ、お医者さんって。
こういう時、私たちには何も出来ない、ただ任せて祈るだけ。
無力だな、と思ったし、医療ってすごいな、と思いました。


手術が終わるまでの間、父とたくさん話が出来たし
今日は、弟夫婦も来てくれて
家事を手伝ってくれて助かったし
家族の絆が深まった一日でした。

体がぐったりで、珍しく昼寝をしてしまいました。
今日ぐらい良いかなって、爆睡しました。


良い一日でした。
母がくれた絆を、大事にしないといけないと思います。

また明日、母にお疲れ様を言いに行ってきます。






今日の私のBGM。なし。


posted by ちぃ at 00:00| 日記