
新しくなったとかで。
テレビCMや電車の中吊り広告で最近やたら見かける、
「ミルミル」。
私は、子どもの頃ミルミルが好きでした。
でもうちはヤクルトをとってなくて
なかなか飲む機会はなかったのですが、
唯一、おばあちゃんちに行った時に、たまぁに飲めるのが
小さな幸せでした。
いつも、ミルミルを買ってきてくれるのは、
おじいちゃんでした。
私(と弟)が来る日には、
会社にやってくるヤクルトの販売員さんから、
たくさん、ヤクルトやらジョアやらミルミルやらを
買って帰ってきてくれてたそうです。
しかも、全部買い占めてしまうくらいたくさん買ってきちゃうんだと
当時おばあちゃんが言ってたわよ、と母から聞きました。
それを聞いて私は…胸がぐっと詰まりました。
おじいちゃん。
私が12歳の時に、天国に行ってしまいました。
子どもの頃、私は
おじいちゃんと一緒にお風呂に入るのが嫌でした。
でもおじいちゃんは、泊まりに行く度に
一緒に入らないかと、聞くのでした。
私は、おじいちゃんにとっての初孫で
大きな太鼓のようなお腹で、
白髪いっぱいで、
笑うと目が細くなるから、いつもおじいちゃんの目は細くて、
テレビを見ていると寝てしまって、でも寝てないと言い張って、
私のことを「ちぃたん」と呼んで、可愛がってくれました。
今になって、私が大人になってみて
おじいちゃんがどんなに私を想ってくれていたかを感じ、
今日は、たまらなくなって
「ミルミル」を買いました。
そして、飲んで、
“こんなに量が少なかったっけな?”
“っていうか高いんだな、ミルミルって”
と思いながら、おじいちゃんの顔が浮かんで
涙が出ました。
実は私。
昨日から、右肩がずっと痛くて。
おじいちゃんのことを考えていたら、急にまた涙が溢れてきて
右肩が、あったかくなったのです。
おじいちゃんが、私の右肩を
あっためてくれてるんだと、感じました。
もうすぐお彼岸。
お墓参りには行ってあげられないんだ、ごめんね。
会いに来てくれて、ありがとう。
時々、近くで見守ってくれてるのを感じるよ。
右肩、あったかくなって楽になったよ。
ミルミル、おいしかった。
おじいちゃんありがとう。
今日の私のBGM。古内東子「IN LOVE AGAIN」。