アンジェラ・アキの「ANSWER」というアルバムを
ここのところ聴いています。
その中のタイトルチューンである「ANSWER」という楽曲。
この曲がとても素晴らしく、今日の日記にしてみようかなと。
昔から好きだったアーティストの出すシングルが
だんだんと“うーん…”と、残念な感じになっていくことって
あると思うんです。
私もこないだ、曲が良いと思って久々にシングルを買ってみて
歌詞カードを見ていたら、
メロディと詞が合っていないというか、
申し訳ないけど、クオリティが低くてガッカリしたというか。
例えば、8小節あるメロディの中で
メロディの区切りは4小節+4小節なのに、
詞の区切りは5小節+3小節になっている、
といった感じで、日本語的に…または音楽的におかしいのです。
昔の楽曲は、決してそんなクオリティではなかったのに。
これではまるで、日記やメモ書きにそのままメロディを付けたという感じです。
そして最初に書いたアンジェラ・アキの「ANSWER」という楽曲。
You are my answer.と、
あなたは私の答えだ。ということを歌った詞なのですが
その「答えだ」と言い切ってしまう凄みというか
発想が素晴らしいなという点。
それから、サビで歌われている、
友達と恋人を 足してそれを2で割ると
答えはあなたなんだと気が付いた
強がりと臆病を 足してそれを2で割ると
答えは私なんだと気が付いた
ごめんねとありがとう 足してそれを2で割ると
答えは愛なんだと今気付いた
この詞が、素晴らしすぎる。
メロディに対して合わせる詞として、これ以上無いというクオリティ。
そして誰も使っていない、オリジナリティのある言葉たち。
日常よく使われる足して2で割るとという言葉を
歌詞にしたというこの発想が凄いと思うし
恋人にも友達にも旦那さんにも当てはめられるような
深い内容に私は、強く感銘を受けました。
音楽は日々変化しています。
10年前と今と10年後では、音楽のジャンルも違うし
その進化こそが「音楽」とも言えます。
だけれど「変わらない音楽」も必要だと思うのです。
日記のような、誰でも書ける言葉だけで作られた詞が
最近あまりに多すぎます。
私は、日本語の深みを表現してこそ、
日本語の詞である意味があると思うのです。
それだけは、
昔も今もこれからも、変わらないであって欲しいと思うのです。
アンジェラ・アキ。
きっと10年後も20年後も、同じクオリティで
同じ音楽性で歌い続けていってくれるアーティストなのではないかと
私は思っています。
好きとか嫌いとかじゃなくて
その音楽のクオリティを見つめて
進化していく音楽だけではなく
残していくべき音楽を、創っていかなくてはいけない。
「ANSWER」。
本当に素敵な楽曲です。
今日の私のBGM。アンジェラ・アキ「ANSWER」。