2008年08月17日

先生と先輩。

8〜10年前のこと。
私は、市民吹奏楽団に所属していた。

とても小規模な楽団だったけれど
指揮者である先生(とある中学校の先生でした)の
選んでくる難曲を、初見で必死に吹く毎週の練習が
当時はとても楽しかった。

私は、ソプラノとアルトとテナーを
曲によって持ち替えていて、
バリトンだけは吹いたことがなかった。
いつもバリトンは先輩にお願いしてばかりだった。
先輩だって、アルト吹きたいだろうに、
いつも笑顔でバリトンを引き受けてくれた。

学校が忙しくなって、楽団に顔を出せなくなってから
しばらくした頃、
そのバリトン先輩と、先生がご結婚されたという
ビッグニュースを耳にした。



今、まさに目の前にいるのは、先輩。
二人のお子さんを連れて、私の前に立っている。

当時より先輩は痩せていて、本人か違う人かわからず
戸惑ったけれど、優しい笑顔だけは変わっていなかった。

しばらくすると、先生がひょこひょこと歩いてきた。

私の顔を見て先生は「あらら!」と言った(笑)

こんな所で偶然会うなんて。
先輩も先生も私のことを覚えていてくれたことが
とても嬉しかった。

先生は笑っちゃうくらい何も変わっていなくて
急に懐かしさに包まれた。



本当に心の底から幸せ、というオーラが
ふわふわと見えるようで、こっちまで幸せな気持ちになった。

当時ビッグニュースを耳にした時は
本当に驚いたけれど(笑)、今こうしてお二人を目の前にしてみて
何だかものすごく「自然」に見えた。



今はもうすっかりクラシックは吹けなくなってしまいましたが、
あの頃、たくさん難しい曲を吹いたこと、初見に強くなったこと、
演奏会で大事なソロを毎回吹かせてもらったことは
私の音楽の肥やしになっています。

久しぶりにお会い出来て、嬉しかったです。
またお会い出来たらいいな。















 今日の私のBGM。スピッツ「ハチミツ」。
posted by ちぃ at 00:00| 日記